1962-03-10 第40回国会 参議院 予算委員会 第10号
たとえばインド綿にしても、パキスタン綿にしても、これを入れようと思いましても、その品質、価格の点からいってアメリカと競争できない。だから、私はインドに参りましても、ネール首相に、綿花の品質を改良して、日本がインドから買えるようにしてくれ、パキスタンの大統領に、パキスタンの綿を日本が買えるようにすべきじゃないか、大体のそういう方向を言っております。
たとえばインド綿にしても、パキスタン綿にしても、これを入れようと思いましても、その品質、価格の点からいってアメリカと競争できない。だから、私はインドに参りましても、ネール首相に、綿花の品質を改良して、日本がインドから買えるようにしてくれ、パキスタンの大統領に、パキスタンの綿を日本が買えるようにすべきじゃないか、大体のそういう方向を言っております。
しかし日本の綿業自体がパキスタンやインド綿では機械が十分動かない。能率が上がらない。品質等においてもやはり米綿のほうが人気がございます。それからスクラップは東南アジアからも入れますけれども、大量のスクラップはやはりアメリカから入れるよりほかにない。そうして機械にいたしましてもそうである。カナダとも片貿易でございます。
しかし、そればかりは言っておれませんから、インド綿もある程度買わざるを得ないとかいうようなことで、貿易の面でも、これは全然入れないよりも何か代償をとることだ、これは同時にその国の産業を助けておるのだ、かように私は理解いたしております。
○大竹平八郎君 法務省にお尋ねいたしますが、この報告を見ますというと、まあ契約で定められた規格はオムラ綿——オムラ綿は私はこれはインド綿のことだと思いますが、オムラ綿級以上を八〇%及びゾーダーこれはパキスタンでしょうが、これを二〇%とまあこうあるんですが、会計検査院の大阪市立工業研究所において分析をした結果というものは、全くこれは逆になっておる。
それから綿花でも、あるいは食糧、小麦をアメリカから輸入して、よその国へ再輸出する場合区別がつきますか、これは米綿か、エジプト綿か、インド綿か。そういう例が現に中国から輸入して豚毛、カシ、カシミヤについて、アメリカは厳重にこれを原産地証明を要求します。そのために貿易が阻害された例がある。
○山手委員 たとえて言えば、パキスタンのような国でありますが、日本側が非常に多く輸入しておるのはいわゆるインド綿であります。六十何万俵も買つておりながら、実際には昨年度日本から綿布を買う約束になつておるものについても、一言を左右してライセンスをおろさない。すつたもんだ言つて、トラブルを起しておることはみんなが承知をしておるところであります。
それから本年の綿花の輸入は米綿を百二十万、インド綿、パキスタン綿を五十万と抑えておるのでありますが、現在パキスタンの五十万というのは入つていない。計画通りに入るとしても、百七十万梱しか原綿がないのでありますからして一月、二月のような生産状態でありますというと、この十月頃になるというと原綿はなくなつてしまう。四割の操短どころでなくて八割、九割、極端に言えば十割の操短をしなければなりません。
○国務大臣(高橋龍太郎君) 先刻御説明いたしましたように、現在の市価が一梱九万円、それで米綿を使いますというということんとんで、インド綿を使いますと、相当赤字が出ているのでありますから、現在の市価はずつと下げる余地はないだろうと私は考えております。
更に、綿花及び羊毛の輸入並びに國内向け割当の見通しの問題でございますが、昭和二十一年六月米綿輸入が開始せられましてから今日まで、米綿約百三十万俵、インド綿十七万俵、エヂプト綿三千帳の輸入があつたのであります。
インド綿については新聞でも御存じの通り、十七萬俵のインド綿を買付することになつております。これは囘轉基金によらずポンドで買いまして、日本からポンドの品物を賣つてバーターするというようなことで、大體これで月に三萬俵のインド綿がはいりますれば、月十萬俵といたしまして、わが國の綿紡績はフルに運轉し得るかと思います。